ダビング10の仕組み1
ダビング10は、どうやって孫コピーを規制しているのでしょう?
その仕組み自体は、それほど複雑ではありません。
基本的には、ワンスコピーと同じだからです。
ワンスコピーは、一回のみのコピーが可能という仕組みのように思えますが、厳密には一世代のみのコピーが可能という考えの下で設計されています。
例えば、地上デジタルテレビジョン放送の番組をHDD録画機器やDVDレコーダーに録画した場合、これを一世代目のコピーとみなします。
この時点で、内蔵された放送データはコピー不可のデータとして処理されます。
よって、次にこのHDD録画機器やDVDレコーダーから別のメディア(DVDなど)への録画を行なう事はできなくなるのです。
では、ダビング10は二世代目のコピーまで許可しているシステムなのかというと、実は違います。
コピーワンスと同じく、一世代目のコピーがなされた時点で、そのデータをコピー不可として処理します。
もちろん、それではワンスコピーとなんら変わりませんよね。
どこが違うのかというと、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器に保存した時点では、一世代目のコピーとはみなさない、という点です。
これによって、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器に関してだけは、次のコピーが一世代目のコピーとなる為、別メディアへの移動が可能となったのです。
ただし、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器から別のデジタルチューナー搭載のHDD録画機器に移動させた場合は、その時点でコピー不可データとなります。
これがダビング10の仕組みです。