ダビング10の問題1
ダビング10は、コピーワンスと比較し、大分規制が緩やかになっています。
とはいえ、それでも問題は山積みです。
でなければ、2008年の6月辺りにはとっくに成立していた筈ですから、かなりの問題が生じていたと考えて良いでしょう。
実際、ダビング10には問題が数多くあります。
例えば、デジタルチューナー搭載のHDD録画機器に限定されている点です。
つまり、HDDを搭載していない録画機器に関しては、ダビング10は採用されないのです。
この場合は、従来どおりの動作となります。
録画機器の形態によってルールが違うというのは、不公平感を拭えません。
また、少し前に発売された録画機器がダビング10に対応していないというのも、やはり不公平感が出てしまいます。
ちょっと前に買ってしまった人にとっては、複雑な心境にならざるを得ません。
こういった点も考えると、ダビング10はどうも柔軟性に欠けているという印象があります。
それによって、視聴者が右往左往してしまうようでは、ルールとしてやや稚拙という感じです。
問題点が指摘される時点でまだまだ熟成が足りないとも言えますが、やはり安易に決めてしまった部分が多いように思えました。
とはいえ、コピーワンスと比較した場合、かなりマシになったのも確かです。
視聴者がどういった規格を望んでいるのか、どのような録画形態であればストレスを感じないのかといった点をもう一度見直して行けば、誰もが納得する物ができるのではないでしょうか。